英国は湿気が多く雨が静かに降る地域であり、冬は寒いことで知られております。良質な羊を育てていることでも知られており、国家事業として毛織物に力を入れている背景からニットウェアの企業が多いことも特徴になるのです。フィッシャーマンセーターやアランニットやフェアアイル柄など、伝統的なニットウェアは現在でも手作業で製作されており人気を呼んでいます。雨の多い地域のために、防寒や防水を兼ねたレインコートが発達してきました。

表生地と裏生地の間にゴムシートを挟んで防水力を上げたマッキントッシュブランドが有名です。密に織り上げたコットンにオイルを添加させてアウトドアで着用する、バブアーは再評価され世界中で流行をしております。トレンチコートの代名詞であるバーバリーは、変わらぬ定番として愛され続けているのです。イギリスはこうしたロングセラー製品が数多くあります。

革靴やドレスシューズもイギリスの伝統技に支えられたプロダクトであり、靴の聖地ノーザンプトンでは現在もハンドメイドでドレスシューズが制作されております。その中でも白眉なブランドがエドワードグリーンで、足に吸い付くビスポークシューズは高価ですが革靴好き垂涎の一足になっております。イギリスの革靴の特徴はダイナイトソールを筆頭にしたラバーソール文化であり、雨の多い地域だから靴底をラバーで守ることが発達しました。エドワードグリーンは気品あるレザーソールシューズも取り扱っていますが、ラバーソールこそイギリス伝統のスタイルであり、エドワードグリーンにもとても良く似合っているのです。